2025年5月6日
取り留めなく気の向くままに書くので、唐突に始まります。
勢いで書いているので、ネタバレがあるかもしれません。すみません。
少しでもネタバレがあるのが嫌な人は、本記事を読まないことをおすすめします。
少女マンガらしからぬ内容が盛りだくさん、ファンタジーらしいですが個人的にはある意味リアルさを感じる内容の「天使禁猟区」がおもしろいです。
メインは主人公の近親相姦にあたる恋愛ストーリーですが、恋愛では収まらない壮大な世界観がとても魅力的です。
万人への感想★★★
個人的な感想★★★★
主人公の無道刹那(むどう せつな)は少し不良っぽい高校生で、実の妹である無道紗羅(むどう さら)を愛しています。
結ばれない恋と分かっていながら思いを止められない刹那ですが、紗羅も刹那のことを愛していて、お互いに悩みながら自分の気持ちをどうすればいいのか葛藤する日々。
そんな時、2人は天使と悪魔たちの策略に巻き込まれてしまいます。
そこから、様々なトラブルを経て地獄に行ったり天界に行ったりして、2人が重要な堕天使や天使の生まれ変わりだと分かり、地球だけでなく天界と地獄の存亡をかけた戦いに巻き込まれていきます。
最後、主人公2人は結ばれるのか、別々の道を歩むことになるのか目が離せないストーリーです。
「天使禁猟区」は、簡単にあらすじを説明するのがとても難しく話が複雑なので、上記のあらすじはかなり穴だらけです。
当たり前ですが、読んでもらうのが一番はやいのでとにかく読んでみてください。
それを踏まえて、個人的な感想を含むあらすじの補足です。
一応、ジャンルとしては少女マンガなのですが、少女マンガと一言で言ってしまえるかは疑問の余地があります。
と、いうのも話がすごく壮大で、二人の前世まで遡って紡がれるストーリーは圧巻、非常に読みごたえがあります!
天使と悪魔を含めたキャラクターたちの関係性がすごく面白いです。
そして、人が持つマイナスな感情の部分もとても丁寧に描かれているのでそこも面白さの1つだと思います。
個人的には紫羅九音(アラクネ)が好きでした。
姉御肌(?)でおちゃめでかっこよくて、頼りがいがあるキャラクターです。
アラクネがメインの話では、読んでて「うわーっ」てなったり「えぇーっ」てなったりするのですが、最終的には「待って待って、うそでしょ!?」ってなりました。
アラクネらしいとも言えますが、やっぱりもう少しどうにかできたんじゃ、と思ってしまいます。
あとはやっぱりアレクシエル様です。
アレクシエル様はめちゃくちゃ素敵で崇高なキャラクターなので、私の中では至高の存在。
余計な感想は野暮なので、深くは語らないことにしておきます。
「天使禁猟区」は登場キャラクターがとても多く、どのキャラクターも魅力的です。
吉良先輩はもちろん、加藤も好きだったし天使ではウリエルが好き。
ロシエル様は最初は好きではなかったのですが、真相を知った時に好きになりました。
長い話なので好きな話はたくさんあるのですが、やっぱりアラクネの最後の話と紗羅がジブリールになって脱出しようとする話が好きです。
アラクネの話は先に書いたので省略します。
ジブリールとなった紗羅が、刹那への気持ちとそれを通すことにより犠牲になる人たちのことを天秤にかけ、決断するシーンが切なくて、でも美しくもある話です。
もともと紗羅のことはそれなりに好きだったのですが、この話ですごく好きになりました。
一般的な恋愛マンガと一線を画すような内容なので、複雑な話が好きな人には向いていると思います。
ただ、個人的にはかなり話が複雑で専門用語も出てくるため、間を置いて読むと何をしてたんだっけ?となる気がします。
完結済みのマンガなので、読む時にはあまり間を空けずに読むと、より一層ストーリーが頭に入って理解しやすいと思います!
絵柄に関しては、私はとても美しく美麗な絵柄だと思っています。
ですが、書き込み具合や特徴的な線の描き方なので、人によっては読みにくいと感じるかもしれません。
どちらかというと特徴のある絵柄なので、絵を見たら「由貴先生の作品だ!」と分かるタイプの絵柄です。
話によっては少しグロテスクな描写や怖さを感じる絵もあるので、少女マンガらしいほわっとした感じの絵柄や描写が好きな人は読む手が止まってしまうかも。
でも、特に天使のキャラクター達はとても美しく描かれていてそれだけでも見て損はないと思っています。
万人への感想が★3つなのは、前述しましたが内容が複雑なのと絵柄も好みが分かれるかも、と思ったからです。
話しがうまく呑み込めなかったらあまり面白さが分かり辛いかな、と思います。
個人的な感想が感想が★4つなのは、やっぱり絵の美しさはもちろんですがなにより内容がおもしろい!
伏線や壮大な世界観を持つストーリーが読み進めていくと本当に面白くて、先の展開がすごく気になります。
あと、少女マンガですが女性、男性どちらも読める内容では……?と勝手ながら思っています。
「天使禁猟区」は、複雑で愛憎うずまきつつ感動できる内容が好きな人、大人向けの恋愛を読みたい人、天使とか悪魔とかファンタジーっぽい世界観が好きな人に、しっかりおすすめできるマンガです!