2025年5月1日
取り留めなく気の向くままに書くので、唐突に始まります。
勢いで書いているので、ネタバレがあるかもしれません。すみません。
少しでもネタバレがあるのが嫌な人は、本記事を読まないことをおすすめします。
どちらかというと大人向け?な内容の「夏目アラタの結婚」がおもしろいです。
サスペンス?ミステリー?っぽい内容で、読み進めていくうちに「えぇーー!?」と思うような真実が明かされていきます。
万人への感想★★★★
個人的な感想★★★★
主人公の夏目アラタは児童相談所の職員。
あるきっかけから刑務所にいる連続殺人犯の品川真珠に会い、彼女が起こした事件について真相を解き明かしていくストーリーです。
その過程で真珠と結婚することになるのですが、アラタの気持ちの変化や真珠が抱える心の問題について迫っていく内容が見どころだと思っています。
主人公2人の駆け引きがおもしろい!
2人の本心がどうなるのかが気になる、大人向け?のマンガという感じです。
個人的には、主人公の「夏目アラタ」と「品川真珠」の駆け引きが読んでいて楽しい!
連続殺人の罪で服役している真珠と児童相談所に勤務しているアラタ、この2人のそれぞれの目的を達成するためのやりとりが読みごたえあります。
行動だったり会話だったり、お互いに相手を出し抜こうとする手段は様々で、感情移入が2人の間でふらふらしました。
真珠は殺人罪で服役しているので同情の余地はないかもしれませんが、その生い立ちを知ると複雑な気持ちになります。
私はどうにか救われて欲しい、という気持ちに傾きました。
蛇足ですが、現実では殺人の罪を犯した人は許されません。
たとえどんな生い立ちがあったとしても、殺人は罪です。
あくまでマンガ、フィクションの話だから「救われて欲しい」という気持ちに傾いたという話で、現実では許されない重い罪という認識です。
個人的には、ここが混ざってしまうとフィクションでも楽しめなくなってしまうので、念のための蛇足です。
好きなキャラクター、と言うと少し難しいのですが、やっぱり主人公の2人は好きです。
アラタは行動や言動がかっこよくて好きで、真珠は純粋そうな部分と狂気的な部分、弱さが同居していてその不安定さがなんとも言えない魅力です。
あと、頭が良いのがかっこよくて、アラタを出し抜いたときとか個人的には盛り上がります。
あと、裁判長の神波さんも好きです。
信念をもつおじさんキャラクターはやっぱりかっこいいです。
個人的には、アラタがバイクで真珠を連れて行くシーンがとても好きです。
真珠が叫んで、アラタがバイクで乗り込んできた時には心の中で「アラタが来たーーー!」と叫びました。
このまま2人でどこまでも逃げてほしいって思う気持ちと、ちゃんと罪を明らかにしてほしいという気持ちがあって、複雑な気持ちにもなります。
それでも、このシーンでなんだか真珠の何かが救われた気もしました。
思わず「真珠、よかったね……。」と言いたくなりますが、犯した罪のことを思うと何とも言えず。
犯した罪に関しても、実は真珠なりの理由があるので、読み進めていくとだんだん良いのか悪いのか分からなくなってくることがありました。
このマンガ、現在は完結しているので個人的にはあまり間を空けずに読み進めるのがおすすめです。
私にとってはですが、それなりに話が複雑なので間を空けると何をしていたのか忘れてしまうので……。
私の記憶力と理解力の問題が大きいのですが、せっかく完結しているので集中して読むとより一層おもしろいと思っています。
個人的な感想ですが、線が美しくてすごく絵がきれいだと思っています。
画力が高い、というのでしょうか?リアリティがありつつ絵として美しいので、読んでいてすごく迫力を感じられます。
その分、描写としては怖いと感じる絵もあるかもしれません。
真珠の狂気じみた表情とか、痛々しい姿とか見ていて心にグサッと刺さるものがあります。
リアルすぎる、という感じはないと思うのですが、軟らかい線や可愛らしい絵柄が好きな人、あと太い線でがっつり描かれる絵柄が好きな人には少し読みにくいかもしれません。
万人への感想が★4つなのは、ミステリ?サスペンス?としてとても面白いと思うので、色んな人に読んでもらって考察とかしてほしいな、という思いも込めています。
ただ、話が殺人に関係する話なので、どうしても内容はえぐい感じが混ざってしまうためそういうのが苦手な人には読みにくいと思ったので、星を1つ減らしています。
個人的な感想が★4つなのは、理由としては万人への感想とほぼ同じです。
星を1つ減らしている理由としては、読んでいて精神的に辛くなる話も多かったので(それがおもしろい部分でもあるのですが)、精神疲労的な部分から1つ減らしました。
精神的に疲れている時に読むのは、あまりおすすめできないかもしれません。
「夏目アラタの結婚」は、ミステリやサスペンスなどの推理ものが好きな人、人のプラス、マイナスどちらの心理描写も深く描かれている内容が好きな人に、しっかりおすすめできるマンガです!